【思い出の装丁_93】でございます。
さて、今回の本は
20代 自分の育てかた 仕事も人生も芽が出る人
2007年 PHP研究所刊
です。四六判、160頁、ソフトカバー仕様
経営コンサルタントの唐土新市郎先生の著書、
編集担当・K様(PHPエディターズ・グループ)です。
18年前の本にしては、とてもキレイな状態で
保管できていました。
K様から、副題含む書名そして本文ゲラを拝見した時に
良いタイトルだな〜と感じたことを覚えております。
PHP研究所様との装丁仕事_1
PHP研究所様との装丁仕事_2
PHP研究所様との装丁仕事_3
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仕事も人生も楽しい!と言う人がいたら、あなたはどう思うだろうか。
「仕事が楽しいなんて、ありえない」、「自分とは全く違う世界の、
勝ち組の人の話だ」などと、思ってしまわないだろうか。
著者は、入社をする際に、面接で一度落とされている。
このようなマイナスからのスタートだったにもかかわらず、
現在は最年少の執行役員として活躍している。いったい、どこに成功の鍵があったのだろうか。
若い頃は、無理をしたり回り道もしたが、今は全くの自然体で、仕事も人生も楽しい。
こう言いきる著者が、20代の読者に向けて、今、何をすればいいのかを説く。
比較的責任の少ない、また時間的にも余裕がある20代を、日々流されるままに過
ごしてしまっているのなら、この本に書かれていることを是非実践してほしい。
そうすれば10年後、きっとあなたも著者と同じ心境に達することができるはずです。
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装画、本文用イラスト担当:五十川祐美さん。
手描き風で迷いのない線でササっと描かれたようなイラスト。
この良い意味でのライト感がテキストに花を添えていらっしゃいます。
装丁に関しては、
打ち合わせの際にポっと浮かんだデザインを
形にしたようなタイプです(その後、練りますが)。
装画に使用したいイラスト(線画)がすでにあり、
許可をいただき、装丁に合わせて
当方で彩色させていただいた記憶があります。
キャラクターを数字20の「0」に絡めて
注目させたいのは妙〜に拘ってました。
また、書名(数字以外)フォントは、毎日新聞ゴシックです。
平体90%にして使用していると思います。活字フォルムがなんとも好きですね。
こちらは新聞明朝体の装丁仕事_1
こちらは新聞明朝体の装丁仕事_2
帯に関しては、3色印刷ではなく黄色の紙に2色印刷です。
紙色が少し赤インキに影響が出るのでそれを意図はしております。
付き物紙資材は、
カバー:ヴァンヌーボV マットニス加工、帯:タント
表紙:OKカイゼル、見返し:タント、別丁扉:OKカイゼル
となっております。
息子がちょうどこの年代になりましたので強引に^^プレゼントしてやります。
少しでも芽が出て欲しいものです。笑
2007年の装丁仕事_1
2007年の装丁仕事_2
2007年の装丁仕事_3
また近い時期の仕事で、似たような位置づけのデザインとしては、
こちらの装丁がありました。
7分後、7年後の幸せなあなたへ エコから学ぶ「自分マネジメント術」
2004年 朝日新聞社(現・朝日新聞出版)刊
編集者・I様との仕事。著者の枝廣先生は、
数多の著書を出版されていらっしゃいます。
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7分後、7年後の自分が見えますか?
目標を達成したいけれど、「時間がない!」「近道が見つからない!」
「一人でがんばっても中途半端で終わってしまう……」とあきらめていませんか?
同時通訳者、翻訳家、環境ジャーナリスト、企業コンサルタント……
いまや環境問題を切り口に、八面六臂の活躍を続ける著者が、
「エコ」をとおして学んだ知恵、夢を実現するためのハウ・ツーを披露。
ちょっとだけ視点を変えたり、もういちど目的を見つめなおしたり、ときにはゆっくりと、
心の声に耳を傾けたり……毎日の小さな選択の積み重ねで、人生も環境問題も、ぐんぐん前進、解決できる!
自分とじょうずにつきあいながら、もっと幸せな自分になる=「自分マネジメント」のヒントや刺激が満載です。
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朝日新聞出版様との仕事_1
朝日新聞出版様との仕事_2
朝日新聞出版様との仕事_3
本書は「エコ」を主題にした自己啓発書だったため、付き物紙資材もそれを意識して。
特にカバーには新バフン紙Nを使用(新バフン紙より若干平滑度が高い)して、
それにデザイン、装画を印刷しております。紙色は「しらかべ」ですが、
その色に印刷が影響を受けますし、色味が多少沈むのは承知のうえで。
それでも印刷所に頑張っていただき、彩度をできる限り上げて印刷していただきました。
付き物紙資材は、
カバー:新バフン紙N、帯:ヴァンヌーボV OPニス引き
表紙:新バフン紙N、見返し:NTラシャ、別丁扉:新バフン紙N
になっております。
2004年の装丁仕事_1
2004年の装丁仕事_2
2004年の装丁仕事_3